原油価格 crude price 2004 10 8
今日(10月8日)の日本経済新聞には、このような記事があります。
「軽質油調整金 大幅上げ」
「サウジアラビアの国営石油会社、サウジアラムコは、
11月積み直接取引原油(DD原油)で、
アジア向け調整金を、軽質油で大幅に引き上げると、
日本の石油会社などに通告した。」
「一方、中重質油は、大幅に下げ、
軽質と重質の格差は、10月積みより拡大、過去最大となった。」
「ニューヨーク原油先物は、7日、1バレル53ドル台に乗せ、
軽質油の高値が、際立っている。」
原油価格 crude price 2004 8 9
最近、原油価格が注目されますが、
原油にも、いろいろな種類があります。
簡単に言えば、「軽質」、「中質」、「重質」の原油です。
一般的に言って、「軽質」の原油の方が、
ガソリン成分を多く含んでいますので、やはり、取引価格は高くなります。
原油は、産地によって、「軽質」の原油が多く産出される地域から、
「重質」の原油が多く産出される地域まで、「いろいろ」です。
たとえば、WTI原油(ウエスト・テキサス・インターミディエート)は、
「超軽質」とされます。
サウジアラビアは、現在では、
増産余力が、「中質」や「重質」の原油が中心となっていると聞きました。
現代は、車社会ですので、
「軽質」の原油が多く産出される地域が好まれるかもしれません。
最近、原油の需給が問題になりますが、
こうした原油の種類別に需給を考えることも必要かもしれません。
ところで、日本も、産油国です。
新潟県や秋田県で、原油が生産されています。
もちろん、産出量は微量で、国内自給率は1%にもなりません。
しかし、明治時代には、石油王と呼ばれた人もいました。
新潟県には、石油開発時代の歴史が見学できるところがあります。
子供の夏休みの宿題に、ちょうどよいかもしれません。
新潟県内の温泉には、油田の試掘の途中で発見された温泉があると聞きました。